先週末、叔父が亡くなった。
闘病生活を送り、最後は眠るように逝った。 叔父と言っても80歳を超えて孫も大学生のおじいちゃん。 僕を子どもの頃からとても可愛がってくれて、 僕自身が順調な時もそうでない時も、いつも気にかけてくれる優しい叔父だった。 覚悟はしていたものの、 落胆と、叔父と対面するという緊張感を持ちながら、妻と札幌を出た。 叔父の自宅に到着。 不思議なもので、予想に反し集まった多くの親族が普通に会話をしている。 各々の近況など、盆や正月とそれほど変わらない感じ。 何故? と一瞬考えたが、答えはすぐに出た。 その場に集まったほとんどの者が、叔父の死に対する「覚悟」ができていたのだ。 僕が叔父に対面したときは悲しみにふけるというよりも、 そこにいる叔父が本人ではないような感覚にとらわれ、不思議と涙も出なかった。 それが「覚悟」があったからかどうかはわからない。 ただ、ずっとそのような雰囲気が続いていたわけではなく、 納棺前に体を拭いてあげる時、出棺の時、皆泣いた。 僕も。 本通夜の会場で夜食が用意され、親族でおおいに飲み明かした。 子どもの頃以来会っていなかった従兄弟や遠い親戚とも十何年振りに話した。 叔父にまつわる話だけではなく、お互いの近況やまわりの状況など、 話に花が咲いた。 それは御通夜という雰囲気ではなく、久々の親族との再会に明るい空気が降りてきた感じに近かった。 悲しくて涙を流したとき、 何故もっと叔父にところに顔を出さなかったのか、 何故もっとマメに連絡しなかったのか、 いつも僕のことを気にかけてくれていたのに、 <いつでも会える>と思っていた自分の気持ちに、後悔した。 行動をしなかったときほど人は大きな後悔をするとはよく言ったものだ。 今この時も悔やまれてならない。 それは、全てのことに言えるのかもしれない。 叔父は、それを教えてくれたんだろうか・・・・。
by cocknroller
| 2009-03-12 19:18
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